ココロドリの音庫知身

音楽とそれにまつわるトピックについてのブログ

~山下達郎のサンデーソングブック勝手に連動企画~「ディノ・ダネリ追悼」

音庫知身を見て下さっている皆さまいつもありがとうございます。

そしてお久しぶりでございます。

 

今回からは少し趣向を変えまして、このブログに最初に紹介させていただいた日本を代表するミュージシャン、かつ日本有数のオールディーズポップス愛好家の一人、山下達郎さんがパーソナリティーを務めるラジオ番組「サンデーソングブック」の企画に連動させて記事を書いていこうと思います。

今後とも引き続きよろしくお願いいたします。

 

今回から始まりました音庫知身シーズンⅡ!「サンデーソングブック」に勝手に連動企画「ディノ・ダネリ追悼」!!

かねてから達郎さんはラスカルズを自分の最大のアイドルだと公言してきましたが、そのドラマーのディノ・ダネリさんが昨年の12月15日に78歳で亡くなりました。

達郎さんほどではないですが、60年代ロック・ポップスを愛するものとしてラスカルズの存在は外すことは出来ません。

今はネットで検索すれば様々な情報が出てきますので、詳しくは述べませんが、私が音楽を聴き始めた30数年前ではほとんど情報がなかったので、数少ないラジオ番組やマニアックな音楽雑誌を読み、実際の音楽を聴いて彼らの凄さを体感しました。

初めて聴いたのは深夜のNHKFMの60年代ビルボード年間トップ50という渋谷陽一さんがDJをやっていた番組でした。オールディーズロックやポップスが好きな自分でさえ退屈な曲もあった中、「Good  Lovin’」冒頭の「1,2,3」のカウントで一発で目が覚めてその数秒後に虜になった感覚は今でも忘れません。

その時期に初めて行った達郎さんのコンサートパンフレットに「フェリックス・キャバリエ」という個人名があり、ずっと気になっていたのですが、マニアックな音楽雑誌を読んでいく内に(ヤング)ラスカルズを紹介している記事があり、バンドメンバーやルックスを初めて見ました(音楽はメチャクチャカッコイイと思いましたが、初期のメンバーの幼稚園児の制服みたいなルックスには正直笑いました)。

フェリックス・キャバリエとエディー・ブリガッティーの抜群なソウルフルなボーカルとディノ・ダネリのパワフルなドラムがこのバンドの持ち味で「Good  Lovin’」の他に達郎さんもカバーしている「Groovin’」や「People got to be free」(自由への讃歌)などが代表曲で、黒人のようなボーカルとサウンドで彼らの音楽は「ブルーアイドソウル」と呼ばれており、イギリスのバンドに席巻されていた60年代のアメリカのポップシーンの中でも数少ない対抗馬の一つで当時のアメリカの音楽を代表するバンドの一つです。

 

達郎さんも放送の中でディノ・ダネリはジャズ界の伝説的ドラマー「ジーン・クルーパ」の影響されていると話されていて、ジャズ系のドラマー特有の「走る」「ラッシュする」スピード感がイイと言及しておりましたが、まさしく的を射た発言だと痛感しました。70年代以降になっていくと徐々に音楽が大人しくなっていき、猥雑な活気が失われたように感じるのは「ジャズ的なノリ」がどんどん薄らいでいったからなのかなとも思います。

それはさておき、音楽はまず聴くこと、そして感じることからですので、ラスカルズの素晴らしい音楽に耳を傾けて下さい。

 

上記のアルバム「ピースフルワールド」は達郎さんの在籍していた「シュガーベイブ」のアンサンブルやバンドサウンドにかなり影響を与えてると思います。達郎ファンも必聴です。

~おまけ~

ラスカルズ結成前のフェリックス・キャバリエとエディー・ブリガッティーが在籍していたジョーイ・ディー&スタライターズの62年ナンバー1ヒット「ペパーミントツイスト」が入っている映画「アメリカングラフィティー」のサウンドトラックはこちら

 

ディノ・ダネリのアイドル、ジーン・クルーパのドラムが堪能できます。

 

お付き合いありがとうございました。

 

※今回の音庫知身の企画変更についての顛末を参考までに書かせていただきました。あくまでも個人的な補足ですので、関心のない方は読み飛ばしていただいて結構です。

【企画のきっかけ】

2年近くブログを寝かせて置いていましたが、時折見に下さる方々や中にはコメントを下さる方もおりまして、気にはなっていましたが、仕事にかまけて更新ができずにおりました。

また在宅介護が始まったことがあり、わが妻も忙しくなり、巻末のコメントやアルバムの購入費カウンターなどのコーナーも休止となってしまいました。楽しみにしていた方々には申しない限りです。

また、元々30年以上続いている「サンデーソングブック」のヘビーリスナーの一人として、日曜の午後は達郎さんがセレクトする音楽の数々に耳を傾け、時に泣き、笑い、辛いことがあった時は心の支えとして、影響を受け続けてきました。

今までの音庫知身の中でも度々触れてきた様々な音楽は私の人生をとても豊かに彩ってきました。そんな素敵なオールディーズソングをまたご紹介できればと考え、今キーボートを叩いております。

 

【連動企画に寄せて】

最近、私自身も達郎リスナー歴40年以上の中で時の流れの残酷さを痛感することがありました。

それは「自分の憧れのミュージシャンたちとの永遠のお別れ」です。

昔から達郎さんはことあるごとに「自分のアイドルはラスカルズだ」とラジオなどで仰っていたので、今回ドラマーのディノ・ダネリが亡くなったことは相当ショックだったに違いありません。

自分にとっての永遠のアイドルが亡くなったことは自分の中の大きな何かが消えてしまったように思えるものですからね。

最近では高橋幸宏さんの訃報もあり(達郎さんもサンソンで特集してくださいました。幸宏さんの音楽も私の青春の一部です。私も近々取り上げたいと思います)、私も感慨深い気持ちになっています。(余談ですが、幸宏さんが敬愛していたバート・バカラックもつい先日亡くなりました)

「サンデーソングブック」ではオールディーズを扱っている都合上、今後はどうしても追悼特集的なものが増え続けていくであろうことは想像に難くありません。

また、亡くなられた偉大なアーティストに対しての最大の追悼やリスペクトは彼らが心血注いだ音楽に耳を傾け続けることではないかと個人的には思います。

今後は「サンデーソングブック」自体がそのような傾向になっていくだろうと思い、自分も今までお世話になり続けてきた音楽とそのクリエイターたちに敬意を払いつつ記事を書き続けようと考えております。

 

【このブログについて】

当ブログでは「サンデーソングブック」で取り上げた楽曲や特集について、自分なりに解説やおすすめの音楽を紹介していこうと思います。サンソンで気になった曲やアーティストについて興味を持ったので、もっと知りたい、他の曲も聴きたいといった皆様の要望を想像して、こうかな、ああかなと考えながら更新していこうと考えております。

尚、達郎さんも放送で「この番組はオールディーズ中級者向け」と公言していますので、当ブログはオールディーズ初級編や入門編、あるいは外伝?的なものをお届けしたいと思います。

引き続き、お引き立てのほどよろしくお願いいたします。