【ビーチボーイズ Do It Again】~私のタワレコデビュー~
夫の音楽棚を購入した順番に紹介します!13枚目
本日の棚からひとつまみは「B」列から「ビーチボーイズ」
音楽棚にいよいよレコード盤が登場!
「ビーチボーイズ Do It Again 」
大学に入って、5日後についに念願の店に行った。
「タワーレコード」だ。
僕にとってタワーレコードの黄色い袋と赤いロゴはちょっとした憧れでもあった。
当時、タワーレコードは輸入盤専門店だったせいもあり、洋楽マニアの特別な場所のように思えた。
洋楽好きの兄がホール&オーツやファイン・ヤング・カーニバルなどの輸入盤をタワーレコードで買ってきてよく家で聴いていた。
隣の部屋からほのかに香る輸入盤独特の「ビニールの匂い」と、畳の上に無造作に捨てられていた黄色い袋に赤いロゴのビニール袋を見るたびに、密かに憧れが募っていったのを今でも覚えている。
音楽に対して周りの友人たちには既に一言居士だった僕は、誰も聴いていないような音楽を見つけてきては、密かに楽しんでいた。
心のどこかで、
「お前らとは違うんだよ!」
ってイキがっていただけだったのかもしれない。
そんな今でいう「中二病」的なメンタリティーを持っている自分にとってはタワーレコードは音楽マニアが必ず通る登竜門、マストなショップに間違いなかった。
そんなタワレコも僕にとっての目的は一つ、ビーチボーイズのオリジナルアルバムを手に入れる事だった。
その日は何かドキドキしながら、ファッション専門店のビルの4階か5階にあったフロアを目指した。
その階に着くと他のアーティストのコーナーには目もくれず、一目散にB列に向かった。そしてついに見つけた「The Beach Boys」の文字を!
ライナーノーツで見た「All summer long」「Shut down Vol.2」「Summer Days」…等々アルバムごとに白い見出しがあったが、そこには一枚もレコードが入っていなかった。がっかりして、ビーチボーイズのコーナー全体を再度見渡すと一枚だけレコードがあった。
そのレコードには、
「The Beach Boys Do it Again」
と大きな文字でタイトルが刻まれており、ビキニの女性が波打ち際でサーフィンをしているジャケット写真だった。
「そんなアルバム知らないよ!」と思い、裏ジャケを見るとベスト盤で聴いた彼らの曲がランダムに10曲並んで収録されていた。
「単なるオムニバスか!こんなのが目的じゃないのに、でも他にビーチボーイズのレコードがないからしょうがないか…。」と思い、2000円出してそれを購入した。
残念な気分でいっぱいだったが、憧れのタワーレコードデビューはあっけなく5、6分で終了した。
たかだかレコード店に行っただけなのに、はじめてお酒を飲んだ時のようなドキドキ感。しかしそれは次第に薄れていき、一年くらい経ったときは近所のコンビニにでも行くかのようになっていったのは、その時知る由もない。
家に帰り早速、就職した兄が残していったステレオでレコードを聴こうと思ったのだが、レコードの針が外されており、アンプも電源が入らずに壊れていたため聴くこともできなかった。
「レコードを揃える前に針とアンプをなんとかしないと…。」
その時僕はジリ貧で、始めたばかりのアルバイトでどれくらいお金が入るかまだ分からなかった。
いつになったらレコードが聴けるのか不安にはなったが、早くいろんなレコードを聴きたいという衝動は止めようもなかった。
今にしてみれば、分からないことだらけ、乗り越えなければならない壁ばかりだったが
ここから僕のアメリカンポップス・ロックのレコード旅行が始まった!
購入履歴12枚目の記事はこちらです。
こちらのビーチボーイズの記事も合わせてご覧ください。
『音庫知身』ー妻からひとことー
なんだろうね、なんでか自分も憧れた記憶がある。わざわざ都市部まで出かけて行って、僅かなお小遣いでたった1枚のレコードを買う。今考えるとそのレコードもその時間も貴重だよね!
レコードってジャケット写真がまたお洒落じゃない?
気に入ったものがあると部屋に飾ったりして、地震で落っこちちゃう…みたいな(笑)
それにしても、やっとミュージックテープの存在が薄くなってきたなー。夫の音楽棚にCDが並び始めるのもそろそろかな・・・。
恒例!本日の消費累計金額はこちら(*ノωノ)
現在の音楽棚購入累計金額 ¥32,000 👈まだまだ序の口よね(*^^*)
※累計金額は、夫が購入した時点での金額であり現在は価格が違う場合があります。