【 アートガーファンクル/ガーファンクル 】~ 混ぜるな危険!美しい歌声と練られたサウンド、でも音楽は聴いてみなきゃわからない!~
夫の音楽棚を購入した順番に紹介します!20枚目
本日の棚からひとつまみは「A」列から、「アート・ガーファンクル/ガーファンクル」
今まで色々なカセット、レコード、CDを買ってきたが、初めて?となってしまったアルバム。天才シンガーが数々の名曲を歌ったのだが、オリジナリティーが溢れすぎていて当時の私には驚きを越えて、???が連続してしまった。
※人物名は敬称略
「アート・ガーファンクル/ガーファンクル」
アートガーファンクルの歌声は美しい。美しすぎて、せつなすぎて聴いているこちらが息ができないほど苦しくなってしまう…そんな歌声だと聴くたび感じる。
彼のソロの歌は孤高の超一流舞台俳優の独白のように聞こえてしまう瞬間がある。
しかし、そんな期待を見事に裏切られてしまった。
私はこのアルバムを聴いてみて正直戸惑った!
「これって、いいの?」
音楽に目覚めてから右も左も分からず、素晴らしい音楽を作っていたり紹介していた先達のアドバイスについて行っただけの私は初めて、道に迷ったような感覚に陥った。
アート・ガーファンクルの存在は音楽を熱心に聴く前から、サイモン&ガーファンクルの「サウンドオブサイレンス」や「スカボローフェア」「ミセスロビンソン」などの曲で知っていた。
なぜなら、姉がダスティン・ホフマンの主演の「卒業」をテレビで何度も見ていて、それらの曲が映画の中でも印象的な使われ方をされていたからだ。
その時から、
「美しくせつない歌声だな~」
とは感じていたものの、当時は特にレコードを買って聴こうとまでは思わなかった。
しかし、すっかりアメリカの古い音楽に入れあげていた私はある時、レコード店でこのCDに目を奪われてしまった。
昔購入したソウルミュージックのカセットテープに入っていた「男が女を愛する時」「ワンダフルワールド」、そして山下達郎がカバーアルバム「On the street corner 2」で取り上げていた「ソーマッチインラブ」や「瞳は君ゆえに」のカバーが入っていたいたからだ。
「こんないい曲ばかりで、あのアート・ガーファンクルが歌っているんだから悪いはずはない!」
そう断定してしまった私は、レジに行き2500円を払いこのアルバムを購入した。
早速聴いてみた。その結果は…。
その時の私にはイエスともノーとも判断できなかった。
つまり、自分は、
「あのアート・ガーファンクルが歌ってるんだから、悪くはない」と感じているものの、「でも、正直いいとも思えない」
とアンビバレントな状態に陥って、混乱してしまったのだ。
人気店のナポリタンと新鮮な極上の生うに、どちらも美味しいんだから、混ぜて食べたらもっとおいしいよと言われて、無理やり勧められ食べてしまった奇妙な感覚と言えばいいのか…?(伝わらなかったら申し訳ない)
私はおいしいナポリタンも新鮮な生うに、どちらも大好きだ。
しかし、これらを混ぜて食べたいと思わない。
まさに、「混ぜるな危険!」だと思った。
だが、このアルバムの名誉のために伝えておくと、「友に捧げる讃歌」「シザーズ・カット」といったヒットした名曲もあり、聴く人が聴けばまた評価が変わってしまうのは言うまでもない。
だから、是非、自分の耳で確かめてみることを勧めたい。
音楽は自分で聴いてみて初めて、ちゃんと体感できるものだから。
そして、自分の人生同様、音楽は体験することこそが一番大事だから。
この数年後、ドライブ中にラジオからこのアルバムに入っていない彼の別なソロ曲が流れてきた。その時、なぜか私は突然涙腺が崩壊して運転ができなくなり、事故りそうになって慌てて車を路肩に止めた。
この時の自分にそんなことが起こるなんて想像もつくはずもなかった。
Spotifyでアルバムを視聴することができます。
30秒間の視聴をお試しください。▶で再生、もう一度押すと停止します。
※楽曲をすべて再生して聴くためには、Spotifyの会員登録が必要となります。
Spotifyなら無料で簡単に音楽を楽しむことができます♫
www.spotify.com
アート・ガーファンクルの50年を辿ることができる1枚もオススメ
購入履歴19枚目の記事はこちらです。
『音庫知身』ー妻からひとことー
私はガーファンクルのソロアルバムを初めてきちんと聴いてみた。
とても繊細な音の寄り添ったアルバム。ひとりで静かに聴きたいか、または沈黙を許す相手と、静かな草原のような場所で風に吹かれて聴こえてくる旋律を感じながら黙ってその時間を楽しむのがよいと思う。
みなさんだったら、どのようにこのアルバムを愉しむのだろうか…。
本日までの消費累計金額はこちら(*ノωノ)
今回はCDのみを購入しています。
現在の音楽棚購入累計金額 ¥59,500
※累計金額は概算。夫が購入した時点での金額であり現在は価格が違う場合があります。