ココロドリの音庫知身

音楽とそれにまつわるトピックについてのブログ

【ザ・ビーチボーイズ~TWIN BEST NOW】~素晴らしいハーモニーの波に癒されて~

夫の音楽棚を購入した順番に紹介します!11枚目

本日の棚からひとつまみは「B」列から「TWIN BEST NOW~ビーチボーイズ

音楽棚にいよいよ本格的にビーチボーイズの音楽が登場!

 

 

「TWIN BEST NOW~ビーチボーイズ

私の大学生生活が始まった。

 

「さあ~これからは音楽を思う存分聴けるぞ!」

 

それまでの生活でも受験勉強そっちのけで音楽に入れあげていたのだが、いよいよ田舎の小都市から地方の大都市の大学へ通う日々が始まり、本格的に音楽探求の旅が始まった。

 

入学して1~2週間してから、大型レコード店に行ってまず探したのはビーチボーイズのレコードやカセット。

しかし、そこの店でもレコードは0枚だったがカセットは何巻かベスト盤があった。

 

その中で購入したのがカセット2本組で計40曲入っていた「TWIN BEST NOW~ビーチボーイズ」。現在はカセットテープの取り扱いはないと思われるのでこちらの音源をご紹介します。

 

https://wing-auctions.c.yimg.jp/sim?furl=auctions.c.yimg.jp/images.auctions.yahoo.co.jp/image/dr000/auc0107/users/747d7996f7a51a5c6f8db0892ff3ca005786baa3/i-img1200x1030-1594692393h4nrie4870.jpg&dc=1&sr.fs=20000

画像:ヤフオクより引用させていただきました。詳細はこちらから

 

ビーチボーイズは現存するロックバンドとしては最古参ともいえる1961年のデビューで、低迷期や開店休業状態だった時は何度もあったが、一度も解散をせず、今でも現役で活動を続けている。

 

このカセットはそのデビューから1969年頃までの全盛期の名曲40曲を集めたベスト盤。

このカセットを聴いてファン以上の存在になるのに時間はかからなかった。

 

この2枚組カセットの中に、今まで聴いたこともなかった素晴らしいハーモニーが至るところに溢れていた。

 

 

そんな中、気になったのはこのカセットのジャケット写真。

 

ライナーノーツに5人のメンバーの名前が載っていたのだが、このジャケットの写真を見ても誰がだ誰だか分かるはずもなく、 後列の向かって一番右側の、頭が少し後退している男性が、貫禄がありリーダーっぽく見えたので、この人物がリーダーのブライアン・ウィルソンだと思っていた…。

 

メンバーの顔と名前が一致するのはこの後半年以上先の話。

 

 

私は、素晴らしいハーモニーの波に癒されて、本格的にビーチボーイズの魅力にどんどんハマっていくのを肌身で感じていた。 

 

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購入履歴10、9枚目の記事はこちらです。 

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はじめて聴いたビーチボーイズの記事はこちらです。 

dekoboko5050.hatenadiary.com

 

 

 

『音庫知身』ー妻からひとことー

いよいよ大学生になったか~。実際に夫から聞いた大学の思い出はあまり良いイメージがないけど、この頃から本格的に音楽漬けの生活になっていくはずだから今からがまた楽しみでもある。

ビーチボーイズに関しては、妻である私は『ペットサウンズ』から入ったので初期はまだまだ知らないこともある。ハーモニー好きには堪らないはずのグループのひとつ。もしかするとイギリスのビートルズに少し隠れてしまっていると思われるアメリカのビーチボーイズの世界をこれからどんどん聴いていきたいと思う。

 

そして本日の消費累計金額は(*ノωノ)

 

 現在の音楽棚購入累計金額 ¥28,000  (*^^*)

※累計金額は、夫が購入した時点での金額であり現在は価格が違う場合があります。

 

【懐かしいオールディーズのベスト盤】~ちょっとムーディー大人向けのアメリカンポップス~

夫の音楽棚を購入した順番に紹介します!10枚目

本日の棚からひとつまみは「ベスト盤・オムニバス」列から引き続き「オールディーズのアメリカンポップス」

音楽棚にまたまたオムニバスの登場!

 

 

~懐かしいオールディーズのベスト盤 Vol.2~  

https://cdn.pixabay.com/photo/2016/05/27/13/05/music-box-1419792__340.jpg

 

夢中になるとセーブが効かない?性格の私は、前回購入したアメリカン・ポップスを毎日のように聴いていたが、そのテープの続編が気になっていた。

 

そのテープのケースの裏側には「オンリーユー プラターズ」の文字があった。

 

「オンリーユーって、あのオンリーユーのことかな?」

 

オンリー・ユー

オンリー・ユー

  • provided courtesy of iTunes

 

煙が目にしみる

煙が目にしみる

  • provided courtesy of iTunes

  

中学の時に「大橋照子のラジオはアメリカン」というラジオ番組のCMで流れていて初めて聴いた時から私のお気に入りの曲だった。

 

そのオンリーユーを歌うプラターズというグループの曲をまとめて聴いたのもこのカセットだった。 

 

「オンリーユー」の他にも「煙が目にしみる」「トワイライトタイム」「ユールネバーノウ」などが入っており、当時18歳の私にはムーディーに感じたし、どの曲を聴いても「大人だな~」って感じた。

他には「砂に書いたラブレター」「雨に歩けば」「エニータイム」等など…。

 

極めつけはレイ・チャールズの「愛さずにはいられない」だった。

 

愛さずにはいられない

愛さずにはいられない

  • provided courtesy of iTunes

 

この曲を聴きながら、大人の哀愁というか物悲しさというものをたっぷり感じてしまい、なぜか目に涙が浮かんできた。

 

このアルバムをよく聴いていた時期に父親が病院に入院していた。

母親は病院に泊りがけで家におらず、毎日、学校帰りに病院に面会に行き夜の7時過ぎくらいに家に帰宅する生活を送っていた。

 

そんな生活が一ヶ月半くらい続いた大学受験の日、父親は亡くなった。

 

この今日を聴くと当時のことが鮮明に蘇ってくる。

 

その10日後くらいに新聞に大学合格者として自分の名前を見つけた。

決して行きたい大学ではなかったが、

 

「これで好きな音楽をいっぱい聴ける」

 

という解放感が何よりも勝り、不安を抱えていた自分を満たしていった。

  

 

購入履歴9枚目の記事はこちらです。 

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『音庫知身』ー妻からひとことー

夫が大学入試の日に義父が亡くなったことは聞いていた。おそらくこのちょっと大人なアメリカンポップスが心に沁みたのだろうな~と想像できる。

シンプルだからなのか、昔の曲はなぜだか不思議と心にスーっとしみわたる感じがして体ごとその音楽の世界に入り込むことができる。一体になる感じがする。余韻が残る。

また夫婦で亡くなった義父を偲びながらなつかしい余韻に浸ってみようかと思う。

 

そして本日の消費累計金額は(*ノωノ)

 

 現在の音楽棚購入累計金額 ¥24,000  (*^^*)

※累計金額は、夫が購入した時点での金額であり現在は価格が違う場合があります。

 

【懐かしいオールディーズのベスト盤】~古いアメリカンポップスに魅せられて~

夫の音楽棚を購入した順番に紹介します!9枚目

本日の棚からひとつまみは「ベスト盤・オムニバス」列から「オールディーズのアメリカンポップス」

音楽棚にまたまたオムニバスの登場!

 

 

~懐かしいオールディーズのベスト盤 Vol.1~  

https://cdn.pixabay.com/photo/2012/03/04/00/27/antique-21935__340.jpg

 

昔のレコード屋のカセットコーナーに必ずと言っていいほどあったいわゆるオールディーズバットグッディーズもの…山下達郎を聴いて昔の洋楽に目覚めた私はアメリカン・ポップスものに飢えていた。

 

何となくデビュー当時のチェッカーズみたいな音楽なのか、ヤンキーが好んで聞くものなのかな~程度の想像しかなかったが、どんなものなのか改めて聴いてみたくなった。

 

まずは、以前お話したように山下達郎の「On the street corner 1,2」でカバーされている原曲を一曲でも多く探すことからはじめた。

 

するとオンスト1に収録されていた「Blue Velvet」の原曲と思しき音源を見つけた。Bobby Vintonが歌う「Blue Velvet」が入っているカセットだ!

 

Blue Velvet

Blue Velvet

  • ボビー・ヴィントン
  • ヴォーカル
  • ¥153
  • provided courtesy of iTunes

  

「おおーっ!」

私は喜んですぐに手に取りそれをレジに持っていき購入した。

確か今まで一番安い1500円くらいだったと思う。

 

早速家に帰って聴くと、ゆったりとしたスローテンポのビートに合わせて、丁寧に語かけるように歌う。軽~く柔らかなビブラートが耳に心地いい。バックの「Wow Wow Wow」というバックコーラスもお洒落な感じ。

 

「やっぱ、いいな~」

 

このカセットには他にRonnetsの「Be My Baby」やSkeeter Davisの「The End Of The World」、Lesley Goreの「It's My Party」等など…「Blue Velvet」に負けていない名曲がズラリ並んでいた。

このカセットを聴くにつれて「Blue Velvet」以上に他の曲に熱中になっていく自分がいた。

 

Be My Baby

Be My Baby

  • provided courtesy of iTunes

 

80年代当時に流行っていた音楽と比べたら、音質や歌手の技術はそんなに高くはないものの、一曲一曲がシンプルながらも良くできているなと今聴いても惚れ惚れするような曲ばかり。

 

このカセットは当時の10代向けの音楽がメインのように感じたため、

 

「当時の大人が聴くような歌ってどんなもんなんだろう?」

と思い、次はバラード中心のオールディーズものを聴こうと、またゲームの回数を減らし小遣いを貯めた。

 

 

山下達郎「On the street corner 1,2」の記事はこちらです。 

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購入履歴8枚目の記事はこちらです。 

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『音庫知身』ー妻からひとことー

カバーアルバムの原曲を聴いてみたくなるというのは当然のことだけど、昔はこの原曲を探すのが本当に大変だった。夫の性格からして自分の好きなことに関してはトコトンだから一人でコツコツ手探り原曲探しの旅をしていたのだろうと想像がつく。

妻の私もオールディーズは聴いたけど、若い当時は渋めのバラードよりやっぱりロックンロールの方に興味がいってしまった。意外とミーハーだったのかな(;^_^A

それにしても私はジャケットに面白さを見出してしまい未だに萌える。 

  

本日もおなじみ消費累計金額を記していく楽しみ(*ノωノ)

 

 現在の音楽棚購入累計金額 ¥22,500  (*^^*)

※累計金額は、夫が購入した時点での金額であり現在は価格が違う場合があります。

 

【佐野元春~カフェ・ボヘミア】10代の鬱屈した気持ちを代弁していた音楽職人!

夫の音楽棚を購入した順番に紹介します!8枚目

本日の棚からひとつまみは「M」列から「佐野元春

音楽棚ブログを始めてから思い出した!山下達郎以外に一時期夢中になったミュージシャン。今日は佐野元春のご紹介だ! 

 

   

佐野元春~カフェ・ボヘミア~  

 

カフェ・ボヘミアは、1986年12月に発売された佐野元春の5枚目のアルバム。

 

「ガラスのジェネレーション」「サムデイ」「彼女はデリケート」等など…。

10代の鬱屈した心情や傷つきやすい内面をシニカルに英語混じりの日本語に乗せて歌うロックンロール!

男女問わず同級生たちにはファンが多かったが、最初は今一つピンとこなかった。

 

しかし、ラジオから流れてきた音楽に一発でやられた。それが、

「Wild hearts~冒険者たち~」

だった。

 

Wild Hearts -冒険者たち-

Wild Hearts -冒険者たち-

  • 佐野 元春
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

スネアが効いた心地いいビートとキャッチーなメロディー。

数か月前にテレビで流れていた「YOUNG BLOODS」も気になっていたので、またゲームを我慢して即購入した。

 

聴いてみると、ロックンロールだけに留まらずソウルやR&B、レゲエなどにも影響受けたその音楽性の幅広さと10代の鬱屈した気持ちを代弁していた歌詞世界は、奥が深く一時期、山下達郎に代わって寝る前によく聴いていた。 

当時仲が良かった友人も聴いていて、後追いで「ガラスのジェネレーション」「サムデイ」「彼女はデリケート」等を知り、友人とカラオケで熱唱した記憶もある。

まさにその時、彼は10代のカリスマだったのだ!

 

数年後、同級生の間では10代のカリスマは佐野元春から尾崎豊に移ってしまった。

 

 

尾崎豊がその音楽と言動でカリスマ性を高めていくのを横目に、同じレコード会社の佐野元春はコツコツと自分の音楽に打ち込んでいった。

 

私は職人気質のミュージシャンが好きだ。

 

60年代ロックならドアーズのジム・モリソンよりザ・フーピート・タウンゼント

パンクならセックスピストルズシド・ヴィシャスよりもクラッシュのジョー・ストラマー…。

そして尾崎豊よりも佐野元春

 

やっぱり音楽を堪能するなら、天才的なカリスマの歌より時間をかけてコツコツ作った丁寧な絨毯のような音楽がいい…私はそういう人間だ。

 

そんな音楽を求めて、まだまだ私の旅は続く。

 

CAFE BOHEMIA

CAFE BOHEMIA

  • 佐野 元春
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

  

ガラスのジェネレーション

ガラスのジェネレーション

  • 佐野 元春
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

サムデイ

サムデイ

  • 佐野 元春
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

 

購入履歴7枚目の記事はこちらです。 

dekoboko5050.hatenadiary.com

 

 

『音庫知身』ー妻からひとことー

夫が佐野元春を聴いていた時期があったのは意外だった。このブログを始めてみたおかげで妻の私が知らない夫の青春時代を一緒に体験するかのように懐かしい音楽に再会することも増えていきそうでとても楽しみだ。私はどちらかというとレベッカなどを聴いていた頃でロックバンドに傾倒していったと思う。

それにしても、まだCDは出ていなかった時代なんだなー(;^_^A 

 

そしておなじみ消費累計金額を記していくのも楽しみのひとつ(*ノωノ)

 

 現在の音楽棚購入累計金額 ¥21,000  (*^^*)

※累計金額は、夫が購入した時点での金額であり現在は価格が違う場合があります。

 

【コラム】音楽をより深く楽しむためにオリジナルアルバム単位で聴いてみよう!

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こんにちは。

今日は『音庫知身』をより楽しんでいただくために、音楽棚のコーナーを小休止しまして、我流ですが「音楽の聴き方」についてお話していこうと思います。

 

今日はあらゆるエンターテインメントの中で音楽に関心がある方向けの記事です。

 

ですので、音楽を聴くこと自体が時間の無駄だと感じている方には今日のお話は正に時間の無駄になってしまうので、これ以上読み進めないことをお勧めします。

 

 

音楽はオリジナルアルバム単位で聴いてみよう!

 

https://cdn.pixabay.com/photo/2016/11/23/00/58/record-player-1851576__340.jpg

 

 この記事をご覧の方は普段どのようなシチュエーションで音楽を聴いていますか?

 

ドライブや通勤通学の時にBGMとして活用している方も多いと思いますが、そもそも人間がなぜ音楽を聴いて泣いたり、励まされたりするのでしょうか?

 

いろいろな意見が出てきそうですが、私は大きな理由として、

 「歌や音楽を通してその中にある物語やドラマをアーティストと共有できるから」

だと思います。

 

つまり、音楽を通して自分とアーティストが物語や体験を共有して、同じ地平線上で感情やおもいを分かち合うこと、これが音楽を聴くことの最大の楽しみだと言えるのではないでしょうか。

そのためには映画を観るように、小説を読むように、ロールプレイングゲームをするかのように音楽に深く入り込んで聴き込む必要があります。

 

それにはいくつかの方法がありますが、今日はまず簡単にできる方法を紹介したいと思います。

 

それは「オリジナルアルバム」単位で音楽を聴くこと!

 

これが音楽を今まで以上に深く聴き込むようになる第一歩です。

 

 「いやいや、その前に1曲を聴き込まないとダメだろう~」

そんな反論も聞こえてきそうですが、実は意外にも一曲を集中して聴き込む方がより難しいです。

 

一曲を聴き込むことから始めることは、例えば、サッカーや野球、バレーボールをプレイして楽しみたいと思っている際に、シュートやフリーバッティング、アタックやレシーブの練習を一生懸命完璧に行ってから、試合に臨もうとしていることに似ています。

 

確かに、これらの練習は試合に勝つためやよりプレイを楽しむためには重要ですが、そのスポーツを好きになるにはまず、そのスポーツ自体の楽しさに気づかなければなりません。

 

実は音楽を深く聴き込むことにもスポーツをする時のような基本練習や筋トレなどが必要なのですが、スポーツの楽しさに気づくにはまず何人か集まって、実際にルールに則って試合をやってみることが重要ですよね。

まずはそのために一曲を集中して聴くのではなく、オリジナルアルバムを通して聴き、音楽の物語を感じることや触れること自体に慣れることが必要です。

 

 

音楽をより深く楽しむことができる方法とは?

 

https://cdn.pixabay.com/photo/2019/10/20/11/16/child-4563352__340.jpg

 

今日、音楽はネットでのダウンロードやストリーミング、CDでもオムニバスやコンピレーションで楽しむのが主流となっております。

こんなことは、私が音楽に目覚めた頃では考えられなかったことで、これはこれで素晴らしいことだと思います。

 

しかし、自分の好きなアーティストの好きな曲をランダムに再生できるということには実は大きな落とし穴があります。それは、

「好きなアーティストのメッセージをきちんと受け取っていない」

ということです。

 

これはリスナーの立場からすると、どうでもいいように思えるかもしれませんが、音楽を深く楽しむ時には重大な問題があると思います。

 

アーティストが音楽活動している目的としては、次のような理由が考えられます。 

  1. 自分の音楽を沢山の人に聴いてほしい。
  2. 自分の音楽が売れてほしい。
  3. 音楽を通して自分のメッセージをきちんと伝えたい。

 

1,2は言うまでもないでしょう。しかし、3に関してはリスナーが好きな曲を好きな順番で再生して聴いているということで、アーティストが伝えようとしているメッセージが正確に伝わっていない場合もかなりあるのではないかと私には思えます。

 

例えば、結婚式などでよくある自分の生い立ちから現在までの人生を、自分の写真を使って他人に紹介する機会で考えてみましょう。

自分の写真が小学4年生→現在→中学2年生→3歳→大学3年生→新生児→2~3年前…といった順に紹介されたとしたらどうでしょう?

見ている方は「なぜこの順番?」と混乱して訳が分からなくなるし、伝える方としてもこんな風に伝えることはよほど何か特殊な意図がない限りしないと思います。

 

アーティストがアルバムの曲順や曲間にこだわりがあるのは、まさに曲自体の内容だけではなくアルバム全体を通して一つの物語を作っていることが大半です。

しかし、それに反して曲をランダムで再生すると曲と曲の関係性が絶たれて、アーティスト個人の成長の過程も無視されているため、アーティストが意図しない形でリスナーに曲が聴かれることになってしまいます。

 

しかし、ランダム再生に慣れたリスナーはそんなことも気づけないため「このアーティストはこんな感じなのか…」と何の疑問も持たずに聞き流してしまう。 

つまり、好きなアーティストにも関わらず、ちゃんとその曲やアーティストの曲順や曲間に込めたメッセージを汲み取れていないということです。

 

アーティスト自身が一曲一曲を全く単体の物として切り分けているのなら別ですが、アーティストはその曲だけでなく曲が集まった集合体であるオリジナルアルバムの曲順などにも細心の注意を払っており、曲順や曲間にもメッセージがあります。

アーティストは一曲の中だけで物語を語っているのではなく、アルバムというフォーマットでもメッセージを発していることが実際はとても多いです。

ベスト盤をなかなか出さないアーティストは、実はそんなこだわりを持っているのではないかと思われます。

 

ですので、好きなアーティスト、好きな曲に出合ったら是非、オリジナルアルバムで聴くことを強くお勧めします。しかも、できれば「つまんない曲だな~」と感じても曲飛ばしをせずに、そのアルバムを最低3回聴くことをお勧めします。

人間の集中力は45分までが限界とも言われておりますので、そんなに気合いを入れて聴き続ける必要はないですが、自分ができる範囲で歌詞の持つ意味や語感、楽器などの音の感じをざっくりとでもいいので味わってほしいです。

 

例えば「この歌の主人公は今こんなことをしているんだな~」とか「このギターの感じ好きだな~さらさらと水が流れるような感じがして…」、「この低音の音は何の楽器だろう…遠くで地響きがしているように聞こえる…」など自分の感覚でいいので、音の中に自分の身を置いて遊ぶような気持ちで聴き込むといいと思います。

 

そういった聴き方を習慣化すると、ある日突然音楽の聴こえ方がまるで変ったことに気づくことがあります。今まで感じなかった感情が湧いてきたり、気持ちが揺さぶられるようになり、音楽で泣いたことがないのに突然涙が溢れてくるようになったりします。

それは以前より音楽を深く聴くことができるようになった証拠だと言えます。

 

 

音楽を深く聴けるとどんなメリットがある?

 

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では、アルバム単位でじっくり音楽を聴くようになるとどういったメリットが生まれるのでしょうか。沢山出てきそうですが、主に3つ挙げたいと思います。

 

  1. 音楽通だと思われる。
  2. 音楽がより深く自分に入ってきて、人生が豊かに感じるようになる。
  3. 生活コストが下がる。

 

1に関しては他人にそう思われたい人にはメリットです(笑)。音楽好きの方は周りにもいらっしゃるかと思うので友達を増やしたい方には有効です。またじっくり聴くことで色々な音に対して感受性が増して、自分で色々と好奇心が湧いたり、知識欲が増えるので結果として音楽通に近づきます。また、そういった体験を通じてミュージシャンの内側に触れたり、音楽について深く考えることができるようになります。それは自分の生き方を変えるものにもなっていきます。

 

2については音楽がより身近となり、音楽が親しい友達のようになることで心の安定や癒しが生まれ人生が豊かになります。ダンスミュージックのような開放的な音楽は別として、私にとって音楽を聴くという行為は一対一での個人的な意見やおもいの交流のように感じています。そこではアーティスト自身の喜びや悲しみといった喜怒哀楽をも共有できたりします。音楽を深く聴けるようになって、自分だけのかけがえのないとっておきの時間を過ごす体験ができる人生を送り、本当にありがたいと私は強く思います。

 

3はなんのこっちゃと思われるかもですが、音楽を深く聴き込むことで生活コストが下がることが考えられます。というのも今の時代、Spotfyなどのストリーミングを利用したり、YouTubeなどを利用すればほぼ無料だったり、せいぜい月定額1000~2000円程度で古今東西の最新ヒットから昔のマニアックな音楽まで、高音質でどこでも楽しめるようになりました。まさに奇跡としかいいようがありません。

今でも映画館で映画を観れば一回2000円程度かかりますし、最新のハードカバーの本もそれくらいはします。それと比べると便利なサービスを選んで使いこなせれば、音楽を楽しむというのは、他のエンターテインメントと比べかなりコスパがいいように思えます。

 

しかも、今はスマホで楽しめますから音楽棚も必要ではありません。

音楽を楽しむには今は本当にいい時代です。お金をかけないでお気に入りの曲を堪能できるのですから、こういった理由でも音楽を深く聴くことをオススメします。

 

 

 自分だけのプレイリストも作成できる音楽アプリSpotifyはこちらです。

www.spotify.com

 

 

特典がいっぱいのAmazonの音楽関連サービスもあります。

www.amazon.co.jp

 

 

まとめ

 

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今の時代のように情報は圧倒的に少なかったので、当時の私は聴きたい音楽を探すのにも必死でしたし、生活のすべてが音楽中心でした。こういう生き方は全くお勧めできませんが、音楽を通して生涯の伴侶や友人を見つけることができました。

 

まさに音楽には感謝しかありません。

音楽を映画や小説のように深く楽しむために、オリジナルアルバム単位で聴くことお勧めしましたが、これは音楽を楽しみ尽くすことはもちろん、音楽を通して誰かとつながりたい、自分という人間を知りたいということにも通じます。

 

是非、素晴らしい人生を送るためのヒントに音楽を活用してください。

この記事がそんなあなたのリスニングライフの一助になることを切に願っています。

 

それでは、また次回(^^)/~~~